絶対条件
・一時的なエゴの沈黙と意識の拡大(一瞥とか目覚めとよばれるもの)を経験している
・エゴの沈黙を経験した後、エゴと感情の増大を経験している
推奨条件
・今後、スピリチュアルを生業にするつもりがない
・労働をしている(家事でも仕事でもかまいません。自分の手足を使って生活を営んでいること)
・50分間の瞑想を毎日苦なく実践できる
絶対条件を満たさない方の場合、十分な効果が得られないだけでなく、スピリチュアルの旅が完成しないおそれがあるため、安易に手を出すことはお避けください。
タントラ瞑想を続けることで健全になりますが、お金持ちになったり、病気が治ったり、奇跡が起こったり、超人になったりはしません。
そうした願望がすべて消えていきます。
『悟り』をめざす気持ちや自己承認欲求も消失します。
「有名になりたい」「聖人・賢者になりたい」といった方は、現在自身が所属しているコミュニティでヒナヤナ・マハヤナの行をしっかり実践してください。また、超越的な合一体験をめざす、いわゆる『性タントラ』とは一切関係ありません。
マハヤナの献身の行として、スピリチュアルなサービス(瞑想教師・ヒーリング・リーディングなど)を提供した経験があるかと思いますが、タントラをはじめると、過去生や今生の功徳としてあたえられた霊能力を行使する気がなくなります。
今後も霊能で生計を立てる予定の方にはお薦めしません。
タントラの献身の行は、ごくごく一般的な労働のかたちで実践するものです。
古来よりタントラ行者はすべからく労働者でした(チベットの高僧も必ず寺院の内外で労働しました)。
労働は現実世界・社会との交流の場であり、有償・無償にかかわらず献身の行であり、タントラの要であるため、労働を厭う方には向きません。
(*「やりがい搾取」の被害者になることを薦めるものではありません。健全な心身でとり組めることが大切です)
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タントラの瞑想は掲載された順番通りに行うことをお薦めします。
飛行機の離陸より着陸のほうが手順が多いように、タントラの手順はたくさんありますし、行は繊細かつ非常に強力なものです。
各テクニックは、noteの有料記事にリンクしています。
テクニックをエゴのおもちゃにしてほしくないので、しきいとして料金を設けました。興味本位で手を出されない、かつ管理人の毒にも薬にもならない金額を設定しています。
タントラをはじめる前に、マハヤナからタントラへ移行するための瞑想法をご紹介します。
1回につき50分間の瞑想を推奨します(ヴェーダの瞑想の1単位は48分とされていますが、エネルギーの同調がおこるまでの時間を含めて50分としています)。
1日1回または2回の瞑想をお薦めします。
タントラ瞑想では、伝授の儀式などはありません。
かつて管理人が教えていた瞑想法では、意識を肉体から切り離して上昇させる「舞台装置」として伝授の儀式を行っていました。
絶対条件にあてはまる方であれば、すでに意識と肉体が切り離された不自然な状態であるはずです。
タントラ瞑想は意識を下降させて肉体におさめ、自然な状態に戻していく行なので、テクニックは自ずと働きます。舞台装置は不要です。
チベットでは、タントラの準備段階で10万回の五体投地を行うそうですが、ここではお薦めしておりません。
タントラ瞑想がなじんでくると、自然と土が恋しく感じます。
エゴの活性化(自分すごいことやってる!といった傲慢)や義務感が生じない範囲で、畑作業をしたり、よく散歩で訪れる場所のゴミを拾うなど、土(大地)とつながる機会をもつことをお薦めします。
¥5000円:こちらからご購入ください→マハカーラーⅠ
はじめにタントラの護法神『マハカーラー』を立ちあげます。
タントラではマハカーラーをはじめ様々な神々が登場しますが、外界の神ではありません。すべて自分の一部の『象徴』です。
マハカーラーは、今まで「汚いもの」「不要なもの」と決めつけ取り除こうとしてきた自分の一部の象徴であり、意識を下降させる『重り』でもあります。
マハカーラーの瞑想を実践すると、過去の痛みがフラッシュバックすることがあります。
手放そう、追い出そうとせず、痛みと一緒にいてください。
追い出そうともがくから苦しいのです。痛みとともにあることを受け容れると楽になります。
痛みは排除すべき異物ではなく、じぶんの一部です。
『0-1:マハカーラーⅠ』の瞑想を3ヶ月~半年程度続けます。
ときどき『0-2:二つの菩提心』の瞑想をやってみてください。
¥2000円:こちらからご購入ください→二つの菩提心
タントラの準備期間は『0-1マハカーラーⅠ』をメインに、ときどき『0-2:二つの菩提心』をやってバランスをとります。
『0-2:二つの菩提心』は、離れてしまった意識の中心と身体の中心をふたたび重ねあわせていく瞑想法です。
無料
白隠禅師が禅病にかかった際にもちいたテクニックです。
意識と身体を切り離す瞑想法で冷えてしまった身体に氣をめぐらして温めていきます。
『身体』はタントラの要です。
頭頂に卵ほどのサイズの蜜色のかぐわしい甘露をイメージします。
甘露が頭を満たし、首・肩・胸・腹…とじんわり浸透していきます。
両足まで降りたら、足がぽかぽかと温かくなります。
こんどは足の熱を徐々に上にあげていきます。
氣の流れを意識してみてください。
『0-1:マハカーラーⅠ』や『0-2:二つの菩提心』の瞑想のあと、5分間くらいやってみてください。
¥2000円:こちらからご購入ください→ヤブユムⅠ
『ヤブユム』は、意識と身体・現実世界の合一を描いた図です。青いブッダは意識、白いダキニは身体・現実世界の象徴です。
タントラではまず「身体と心と言葉を一致させる」といいます。
わたしたちの身体は、わたしたちが想像するよりはるかに深く繊細に、正確に外界と交流しています。身体は自然とつながっているのです。
心を身体にゆだねると、ムリなく生きるられるようになります。
『0-4:ヤブユムⅠ』が浸透してくると、エゴではなく身体こそが信頼できるじぶんの中枢であると気づきます。
『0-1:マハカーラーⅠ』はじめて3ヶ月程度経ったら、『0-1:マハカーラーⅠ』を30~40分間したあと『0-4:ヤブユムⅠ』を10~20分間やってください。
『0-1:マハカーラーⅠ』+『0-4:ヤブユムⅠ』のセットを2~3ヶ月程度続けます。